解体工事は依頼された建物の解体や撤去を行う工事です。
一方で、その工事は施工前に様々な確認や施工後の片付けなど様々な作業手順がある工事でもあります。
そこで今回は、戸建て住宅を例にどのような作業手順の流れで解体工事が行われるのかについて解説します。
解体工事の流れとは?
解体工事の流れは、工事契約前、工事の事前準備、解体工事、施工後の事務手続きの4つに分けられます。
つまり、解体工事だけでなく、その前後で様々な工程もあるのが作業手順の流れです。
大まかな解説を行うと、工事契約前は、業者の候補選びや施工前の調査、見積もり、そして業者選定との契約が挙げられます。
次に工事の事前準備として、近隣への挨拶やライフラインの停止申請などが挙げられます。
これによってスムーズな解体工事が実現できます。
本番の解体工事では、作業しやすい環境整備と解体、整地といった作業が挙げられ、最も期間が長い作業です。
このタイミングで廃材となった産業廃棄物の分類や撤去も並行して行われます。
施工後は、解体工事の届け出などの事務手続きを済ませて完了です。
大まかに以上のような流れで解体工事が進められます。
次の項目では、その作業手順について解説しましょう。
4ステップに分けられる解体工事の作業手順
先ほどの流れに沿って、それぞれの作業手順を見ましょう。
工事契約前の手続き
解体工事を依頼する業者選びの前に行われる作業手順は、業者の契約までが主な流れです。
まず、解体工事を手掛ける業者を何社かピックアップします。
自宅から近い業者の方が滞在費などの費用も少なく、土地勘があるため、スムーズな施工も可能です。
地元の解体工事業者数社をピックアップしましょう。
次にそれらの業者が訪問するので、自宅や解体したい戸建ての調査をしてもらいます。
数十年前の住宅には発がん性のあるアスベストを含んだ建材を使用していることがほとんどなので、その有無についてもチェックしてもらいます。
調査終了後に見積もりが来るので、極端に高くなく、低くもない業者を選んで契約しましょう。
極端に低い場合は、追加の費用が発生する恐れもあるため、避けることをおすすめします。
解体工事の事前準備
解体工事の事前準備として、近隣の挨拶が挙げられます。
どのように注意しても粉塵や騒音などが起こるからです。
また、電機などが通っていると工事中、発火することもあるので電気を止めておきましょう。
ただ、水道に関しては散水しながら解体を行うので、そのままにしておくのがおすすめです。
解体工事
解体工事の作業手順は、いくつかに分かれます。
まず、いきなり解体せず、必要に応じて足場を組んだり、養生シートを設置したりします。
これはビルなどの解体でも行われますが、戸建てでも基本的に実施されます。
そのうえで、家のなかにある不用品をすべて撤去して、解体しやすいようにしたら解体工事を進める形です。
解体中に廃材を運び出し、事業所などで細かく分類します。
そして、整地をして施工完了です。
工事後に行う手続き
解体工事をしたら、手続きを行います。
解体工事の手続きは、業者が行うもののほか、法務局の登記などこちらでしなければならないものもあります。
分からない場合は、業者に相談してみるのも良いでしょう。
まとめ
今回は解体工事の作業手順について解説しました。
解体工事は単に解体を行うだけでなく、発生した産業廃棄物の処分なども業務に含まれます。
そのため、さまざまな業者がかかわることもあります。
紹介した作業手順を知っておけば、どこでどのような作業が行われるか把握でき、依頼する側も、より安心して解体工事の依頼ができるようになるはずです。
解体工事を検討している方は、今回のイメージをもとに解体工事業者と内容についての相談をおすすめします。