有限会社八幡実業

RC造の建物の解体のやり方と費用・注意点


 

 

ReinforcedConcreteの略でRC、鉄筋コンクリート造の建物をRC造と呼びます。
こういった構造のものはビル・マンションと大型のものが多く、しかも木造と比べて熱に強くとっても頑丈です。
そのためRC解体は特別な業者が適切な処理をおこなわないと、解体自体が難しく、
多くの危険を伴うこととなってしまうのです。

 

RC解体のやり方、その種類について

高さのあるRC造の建物だけに、一階ずつ順に取り壊しを進めていくやり方を階上解体と言います。
大型クレーンを使い重機を最上階に、一番上から進めることとなります。
重い重機が転落したり突き抜けたりといったリスクはありますが、
それにさえ気に掛ければ地上で作業するのと同じように進めていくことができます。
RC解体と言えば一般的にこちらの工法が使われることとなります。
ロングアームを使用し、最上階まで重機の手が届くのであれば、地上解体といった方法が有効です。
重機を持ち上げる手間、重機が転落といったリスクが回避できるので、
より安全に迅速にRC解体を進めることができるのです。
外壁を地面に転倒させてといった転倒工法もあり、
コンクリートが小さく砕かれるのでほこりや粉じんが周りに飛散するのをかなり抑えることができます。
その他、圧砕機工法や大型ブレーカー工法とRC解体には実にさまざまなやり方があるのです。
現場の、そして周りの安全性に気を配りながら、いかに効率よく壊していくか、
それこそがRC解体に求められることです。
工事請負者は施工計画書を作って現場監督員に提出、それに従ってRC解体は行われることとなるのです。
その書類には現場組織・安全管理・施工の順序・方法と細かく記されています。

 

RC解体の費用について

RC解体の場合、どうしても費用相場は高くなります。
木造であれば坪単価でおおよそ2万円から3万5000円程度のところが、
RC造は約3万3000円から5万5000円程度と跳ね上がるのです。
建物を建てたら永遠にそこにあり続けるはずもなく、補修をしながら使用し、
いつかは解体せねばならない時もくるでしょう。
RC造の建物を建てる際にかかる費用・維持管理の費用・そしてRC解体の費用とすべて考えたうえで設計することです。

 

解体の費用が高くなることもあり

ある程度は予算を想定しているでしょうが、場合によってはそれ以上に金額が跳ね上がることもあります。
例えばアスベストが使用されていた場合、まずはアスベストを除去し、それから解体といった流れになるのです。
ただ取り除けばよいわけではなく、適切に処理する必要もあり、除去作業だけで別で数百万かかることもあります。
自治体によっては補助金制度を設けてることも、事前に調べてうまく活用することです。
重機での作業が中心となるRC解体、現場への道が狭いと現場まで入ってこられないので手作業が増えてしまいます。
人件費がかかり高騰してしまうというわけです。
どうしても騒音・粉じん飛散といった被害はRC解体において起こりえます。
もしも隣の建物との距離が短ければ養生したりといった手間も多くなるでしょう。
クレームを付けられて慰謝料なんてことになっても困るし、どうしても費用はかかってしまいます。

 

解体の工期

80㎡ほどの木造住宅の場合、1週間ほどで解体できるようです。
RC解体だとその倍はかかると思っておいた方が良いでしょう。
建物の構造や周りの状況によっては1ヶ月以上となることも、余裕をもってのスケジュール立てが必要となります。

大きく頑丈なRC造の建物は、建てるのも大変なら壊すのだって面倒です。
お金も時間もかかるもの、いつどういったことからプラスの費用が発生しないとも限らず
余裕をもって進めることです。